アル=ライラ
アル=ライラは、銀河世界を闊歩する商人たちが自らの拠点として作り出した恒星間商業国家である。アル=ライラは、巨大な恒星間企業体である「商館」が寄り集まってギルドを構成。そのギルドがこの世界的にも類をみない奇妙な国家形態を運営している。ギルドは、各商館の代表者で構成されるギルド評議会と、その評議会の議長であり権力を一手に握る議長府で構成されている。
商館は恒星間に広がって多数の顧客を相手にするため、情報、金融、そして政治面で表の世界だけでなく裏の世界でも高い能力を有している。ギルドは、商館の権力のぶつかり合いの場であり、駆け引きと打算によって成立していた。ギルド内部は、経済活動の領域や顧客基盤によって、いくつかのグループにわかれ、常に計算による見えない力が働いていた。
ギルドは、その経済的、政治的な力によって、都市連邦やシリウス帝国に水面下で影響力をもっている。しかし、軍事的な力ではなく、経済の女神がきめた厳格なルールに則っているため、必然的に均衡を保つ方向へと働いていた。
シリウス帝国
シリウス帝国の成立は、人類初の恒星間国家地球連邦の崩壊に始まる。人類の活動権が広がるにつれ、地球連邦には問題が蓄積されていった。膨大な人口と資源の枯渇に直面した地球が、その問題解決のため植民地惑星への強行策を強めていき、各地で軍事的な衝突が発生、最後には植民地惑星の連合体であるシリウス連邦と地球連邦の全面戦争に発展した。
恒星間戦争は、シリウス連邦の勝利に終わったが、対地球という共通目的を失ったシリウス連邦は内部対立が激化しほどなく、シリウスを中心とする軍事政権が誕生した。地球連邦亡き後、最大級の軍事力を誇るシリウス軍の前に反対勢力は次々と破れ、巨大なシリウス帝国が誕生した。
シリウス帝国は、その後、幾度かの内部崩壊の危機に直面しながらも、歴代の皇帝や幕僚たちの改革によってその姿を少しずつ変えながら現在に至っている。銀河系最大の恒星間国家であり、その内部は1つの領域だけでも広大な版図を有する数十の貴族領にわかれている。
自由都市連邦
戦力面で劣っていたシリウス連邦を勝利に導いたマリア=ファム提督が、地球連邦崩壊後の混乱によって誕生したシリウス帝国に対向するために樹立した惑星都市国家の連合体。マリア=ファム提督指揮下のシリウス連邦軍主力艦隊がもととなり、連邦崩壊で荒廃した地球を中心に帝国軍に十分対向できる組織が編成された。提督の天才的な戦略は、ここでも発揮され、高速ハイパードライブネットワークの構築とそれによって運用される機動艦隊によって、国力で劣る都市連邦を帝国軍と互角以上の戦いができるようにした


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