総評

レイアウトコンテスト2009へ多数のご応募をいただき、まことにありがとうございます。
厳正な審査の結果、漆黒 様の「蝉時雨」が大賞に輝きました。

「蝉時雨」は、懐かしいローカルシーンを再現した作品です。9000mm * 9000mmのスペースを最大限に生かした線路配置によって作り出される雄大な田園風景が魅力のレイアウト作品です。山、川、海と多彩なシーンが展開される作品ですが空間の制約を感じさせないところが高評価につながりました。

作品賞は、88638 様の「1971」と、kotobuki2006r 様の「故郷の離島に線路を敷いてみた。」が受賞しました。
「1971」は、70年当時の国鉄地方路線をイメージした作品です。時代の再現性もさることながら、複雑な制御システムが興味深い作品です。
「故郷の離島に線路を敷いてみた。」は、実在する島の風景に線路を引くというコンセプトがおもしろい作品です。思い出の風景を織り交ぜながら形にした作品ですが、破綻することなくまとめ上げたところに作者の高いセンスを感じます。

今回のコンテストは、非常にレベルの高い作品が多く寄せられました。どの作品もすばらしく、選考は難航しました。選者に高く評価された十衛門 様の「追憶の東海道」とjunichi 様の「ドライブ日和」を審査員特別賞とさせていただきます。
「追憶の東海道」は、鉄道模型の伝統的なスタイルで手堅くまとめあげた作品です。「ドライブ日和」は、背景の山と違和感なく作り上げられたシーンが展開する作品です。

今回の作品全体を見渡すと「自動運転」がトレンドとして見えてきます。実際の鉄道模型では、1980年代から今日まで電子制御による自動運転が模索されてきましたが、技術的に確立された現在でも一般的ではありません。VRMの場合、自動運転に対する技術的、価格的なハードルはありません。比較的容易に自動運転を実現できますが、そこには従来の鉄道模型にはない面があります。
完全な自動運転を導入した場合、プレイヤーは運転することができなくなります。運転する代わりにプレイヤーになにを提示できるか、情景の見せ方、視線の誘導、音による演出など「レイアウトの見せ方」が今後の制作課題となりそうです。

  • 大型の作品、多数の部品を使用している作品は、グラフィックカードに搭載されているメモリー容量によっては動作しない場合があります。
  • 画面写真は、VRM ONLINEにて撮影しています。
  • VRM5環境で作品に未発表の部品が含まれていた場合、レイアウトは不完全な状態で読み込まれます。部品の発売をお待ちください。
  • 作品はZIPで圧縮しています。作品については、ダウンロードしたファイルに含まれるテキストを参照してください。
  • 作品によっては、作者による資料が添付されています。あわせてご参照ください。
  • 作品の著作権は、作者に帰属します。

大賞
「蝉時雨」
漆黒 様
作品賞
「1971」
88638 様
VRM5 VRMONLINE

※2009/11/16:システムのバージョンアップにあわせて更新しました。以前にダウンロードされている場合は、再ダウンロードしてください。

作品賞
「故郷の離島に線路を敷いてみた。」
kotobuki2006r 様
審査員特別賞
「追憶の東海道」
十衛門 様
審査員特別賞
「ドライブ日和」
junichi 様
VRM5 VRMONLINE

※2009/11/16:システムのバージョンアップにあわせて更新しました。以前にダウンロードされている場合は、再ダウンロードしてください。


応募作品
「内海市」
うつみ 様
「初めての一人旅」
KN223 様
「潮騒」
buchi-taro 様
VRM5 VRMONLINE
※2009/11/16:システムのバージョンアップにあわせて更新しました。以前にダウンロードされている場合は、再ダウンロードしてください。
「鉄道のある世の中」
まつでん 様
「小さな駅」
ゆきもよ 様
「田舎鉄道」
常磐線 様
「都市型密集レイアウト」
レイアウトっこ 様
「小さな町」
仙台地区 様
「コンテナの旅」
漆黒 様
「『地方幹線』」
沖ノ鳥島 様
「town nano」
moko 様
「国鉄風~支線電化工事中」
瀬戸内 様
VRM5 VRMONLINE
※2009/11/16:システムのバージョンアップにあわせて更新しました。以前にダウンロードされている場合は、再ダウンロードしてください。
「『沖鳥電鉄』」
沖ノ鳥島 様
「気動車でGO! キハ120」
hirochi 様
「長い列車でも止まれる駅のあるレイアウト(山陽本線)」
ゆうちゃん 様
「大久保駅なのになぜか環状線が・・・」
ゆうちゃん 様
「冬の京都駅」
ゆうちゃん 様
「架空蔵岸線」
片町線 様